走る 走る 真っ白なカーテン 赤いソファー 黒いテーブル ピンクのワイン まるで お伽話の 馬車の中みたいな部屋 「こぎゃん… こぎゃん事あっけんと…?」 「… お、おばいちゃん!!」 二人とも、体の半分くらい 柔らかいソファーに埋まりながら 両手 握りあって、ただボー然 取り囲む 窓の外は群青 空と、海の境も わからない 天上の星も 地上の星も 流れ星みたいに 走ってく ――――