Crystal Sky 〜お姫様は、魔法使いに恋をする。〜





「――― よっこらしょお!」




その時、裏口が開いて


板の間に
何かをドサリと置いた
おばあちゃんの声




「おかえり!バーチャン」


あぐらかいてる魔法使いは
いつもと変わらない調子で
後ろに振り向いて ――――


わたしは、そばから離れた




「ただいまぁ
あい〜?二人とも、帰っち来とうと?」


「ぉ…お帰りなさい!」


「あらあら
今しゅぐ、用意しゅるけんね!」


「あ、バーチャン!
甘鯛 買って来たぞ」




電気、パチパチついて
魔法使いが立ち上がった


とたとた歩いて
台所に向かう




「まいまい〜
どげんしようかしらぁ
しゃばいてもろうて来よるか?」


「うん」


「――― お…おばいちゃん!
うちもドーナツ
もろうて来よるから!」


「ん〜!ご馳走だ!」




おばあちゃん
嬉しそうに、ニコニコ笑ってる…


今日、雑貨屋さんから貰って来たドーナツ
手下げバックの中から、急いで出した




… あのままだったら
もしかしたら…とか


ちょこっと思ってしまって
ホント〜に、ゴメンナサイ…