思いきり、歌った
笑顔と
―――… 拍手
ドキドキする …―――
人がいっぱい…
でも、恥ずかしいより
歌 うたえたことが嬉しい…
やっぱりうちは
どっか、おかしいのかもしれん…
「――… スイ!!」
人垣の中
まさかの呼び声
だけど
絶対に間違えっこない
その響きに向かってふりかえった ――
「…… 真木しゃ…!」
深い 瑠璃色の空
ガーネットの透明
まるでそこから出て来たみたいに
髪の輪郭 紅く染まってる
そしてすぐに体は…
熱を持った腕に、強く包まれて
蒸気があがってるかもしれない頬は
海の香りがする 広い胸元に 埋まった
「スゲー…!!
スゲーよスイ!! オマエ!!」


