私は、ただただ1人で歩いていた。




分かれ道なんてない。決められた道を進むしかできない。




泣いても、叫んでも、誰にも届かない真っ暗な道だった。




だけど、




何にも逆らわず黙って歩いていた私に、あなたは道を作ってくれたんだ。




誰も聞いてなんかくれなかった私の声を、ちゃんと聞いてくれた。




突然現れた一縷の光に無我夢中に手を伸ばして、誰かに救いを求めた。




でも、結果なんて分かっていた。




抗っても無駄だと分かっていたんだ。




それでも私は………




光の方へと、足を進めた……。