『義男、義男!!早く起きなさい』

勢い良くドアが開く。

そこには若い母親の姿があった。

(おーお袋、若いな〜。)

胸に、こみ上げる思いがあった。

ろくに親孝行も出来なかった自分が恥ずかしかった。

『嫌だ。今日は休む!』

義男が駄々をこねる。

『何言ってるの!早く起きて行きなさい。』

『嫌だー!』

義男は逃げるように布団に包まった。