やり直し。

確かに運命が変わってしまったのかもしれない。

あの日、本当に潔子がタクシー乗り場に、いたんだとしても、振られた上司に声を掛けるなどしなかっただろう。

あの日、抱いてしまったばっかりに運命が変わってしまったのだ。

義男は肩を落とし電車のホームへと戻っていった。

潔子は社長とタクシーに乗り込む。

『知り合い?』

『前に働いてた時の課長。』

『それにしても、お前も酷いな!』

『へへへ。』

潔子は舌を出して笑った。

そのままタクシーは空港に向かい、12時の飛行機に乗ってアメリカへと旅立って行った。