やり直し。

義男の脳裏に加奈子の姿が浮かぶ。

結婚して10年。

ただの一度も浮気をした事はなかった。

それは、加奈子に悪いというよりキッカケが無かったに過ぎなかった。

冴えない30男に寄ってくる女性などそうそういないからだ。

それがどうしたものか。

20そこそこの豊満なピチピチ女に家に誘われるなど、ありえないシチュエーションだった。

義男の脳裏に、加奈子の姿だけでなく、専務の姿まで浮かんだ。

『…ご、ごめ』

(義男ー!行けー!浮気は男の甲斐性だ!行かないと死ぬ時に後悔するぞー!ん?死んでから後悔の間違いか。笑)