僕が体から抜けていく。

僕が僕ではなくなっていく。

スーッと空に上がって行った。

明るく、気持ちが良い場所だった。

僕はまんざらでも無いなと思った…

そんな時、どこからか声が聞こえる。

直接、頭の中に届く感じだ。

と言っても、頭は無いのだが。

(長い人生、お疲れ様でした。これから死後の世界に入ります。)

『はい、受け入れてます』

(すぐで宜しいですか?)

『すぐとは?』

(貴方の人生を見直す事が出来ます。)

『見直す?え?』

(勘違いしないでください。貴方たち人間の世界で言う所の、録画を見直す感じです。)

『なるほどね。』

(どうしますか?)