過去の出来事ながら、ヒヤヒヤしながら見守る。

『義男、良いんだよ。無理しなくて。』

(・・・?)

『何か辛い事があったんだね。母ちゃん、気付いてあげれんくてゴメンね。』

『母ちゃん…』

義男は布団から顔を出し、優しく見つめる母親に抱きついた。

(なるほど。メッセージによっては周りの変化も伴うのか。そりゃ小学生の僕には乗り越えられないよな。それは僕が一番分かっている。)