妹が、

私に実験体になってくれといってきた

二次元の世界に、実際人が住めるか知りたいとかなんとか。

でも、悪くはない話だった。

私が住んでみたい世界や、会ってみたい人や持ちたいもの全て、自由に作れるとか。

自由、か。

私は妹に賛成した。



それから色々な手順をこなして、

ようやく、あの世界に飛び込む時がきた。

緊張と興奮が混ざり合った。


「そんなに緊張しなくても、すぐいけるよ。」

妹はそう言ってくれる。

慣れてるんだな・・・

少し羨ましかった。

「うん。じゃあ、行ってきます。」

「行ってらっしゃい。」



私は静かに目を瞑った。