「うん、そうだね。とっても上手!」

自惚れな私はこの一言で更に調子に乗った。

そんなのも束の間の出来事。

いつだか忘れたけど、天気の良い日。
到底悪い事なんか起こりそうもない位空が晴れてて、雲一つない快晴。

いつものように絵を描いてた私。

よく漫画とかアニメで出てくるような悪い男児が近付いてきて私に声を掛けた。

「おいっ!」

少し強い言い方に絵を描くのに没頭していた私は我にかえった。

「えっ・・・。な、なぁに?」

突然強い口調で声を掛けられた私はその男児の方を振り返りながらそう言った。

「おまえさ・・・えばっか、かいてるよな。」

男児の問いに首を捻りながら答える。

「だってすきだもん!
ほら、じょうずにかけてるでしょ?」

そう言って描き欠けの絵を誇らしげに見せるとその男児は目を見開いた後、大きな声で笑いだした。