「先生?本当に本田様でよろしいのですか?」


「フフッ……彼女でいいんだ。ああ見えてとても男性的でプライドが高い。上手く行けば結婚まで、行くかも知れない。」


「ですが先生。結婚してからが問題なのでは?」


「二人はCHEMISTRYを起こすかも知れない。僕にも想像がつかない何かが。……だからきっと大丈夫だよ。」


「そうですか。先生がそう仰るならきっとその通りになるのでしょう。」


黒木は好奇心でわくわくしている子供のような顔つきで、白衣の胸ポケットに万年筆を挿すと歩き出した。


「さぁ、行きましょうか!」