「一皮剥けたわけね。いいじゃない…素敵よ!それに、計算しない大人の女はいないわ!私だってそうだし。」


「美緒さんのお陰でもあります。」


「私?」


「美緒さんが自分の辛い過去も私に打ち明けてくれたから勇気が持てました。それに何よりその過去を乗り越えて今はとっても輝いてます。私も美緒さんの様になりたいです!と言っても脚の長さは無理ですけど………。」


「あはははっ!!あなた本当に面白いわね!!私も自分でゆうのもなんだけど、この長い脚は気に入ってるの。いい男を釣るのに持ってこいよ!!」


長い脚を上に伸ばして見せて美緒さんは笑った。


「本当に羨ましい限りです。」


「羨ましいのは私よ。素敵な旦那に愛されて何の悩みも無くなったわけでしょ?最高じゃない!」


「まぁ、そうですけど………………あっ、そうだ!美緒さんに聞きたかった事があるんです。」


「何?」


「昔、黒木先生の所に行ったことありますよね?」


「えぇ、一回ほど。」


「その時、千春さんのトラウマの事で何か話があったとか?何の事だったんですか?」


「………あぁ、その事ね。トラウマに関係しているかは分からないわよ?」


「何でもいいんです!教えてください!!」