それでもあなたと結婚したいです。


「起き上がって大丈夫なのか?」


足元をふらつかせながら、やっとの事で木暮 美緒、その人の前に辿り着いた。


「あなたが………木暮 美緒さん………なんですか!?」


「そうですけど………私の事を知っているんですか?」


「千春さんはずっとあなたの事を捜してた!!あなたを頼りにしていたのにどうして………どうして………5年前、黙って居なくなったの!!?彼がその後どんなに苦しんだが分かりますか!!?」


彼女は桐島社長をチラッと見ると私に向き直った。




「二人だけで話しましょう………。」





再び寝室に戻ると、私は辛い身体を近くのソファーに預けた。

熱が下がらないのか、いまだに朦朧とする視界で彼女をみていた。

スラッとした高身長に長い足、綺麗な長い黒髪に切れ長の瞳。

そんじょそこらのモデルより整っている顔。


(やっぱり、綺麗………。)


私はといえば、素っぴんの上に、桐島社長に借りたであろうTシャツにスエット、みすぼらしい姿に引け目を感じた。

「最初に聞いてもいいですか?私の事は泉CEOから?」


「いえ、黒木先生から。」


「黒木先生?………あぁ、あの心療医の………。」


「そんなことより、ちゃんと説明してください!!どうして恋人を置いて、急に居なくなったりなんかしたんですか?千春さんの病気の事だって知ってたんでしょ!?どうしてそんな事が出来るんですか?」