全てを見ていた白川部長が心配して話し掛けてきた。
「花枝ちゃん大丈夫?なんか二人とも火花散ってなかった?」
「部長~…!やっぱり、ヤバイですよね?」
「なんか、長引きそうだよ?おじさんとどっか逃げちゃおーか?」
「部長!!………私、ちょっと行ってきます!」
「社長が来たら上手く言っとくから、頑張って。」
「恩に着ます!!」
(二人とも目が本気だし……どうしよう、私の所為だ。何とか止めなきゃ!)
私は意を決してVIPルームへ飛び込んだ。
白川部長と話している内にVIPルームのテーブルには様々なお酒が並べられていた。
知っている限りでは、かなり強いお酒が多い。
「二人とも止めてください!ふざけて飲んで、次の日辛くなりますよ?大丈夫なんですか?」
軽い雰囲気で止めに入る。
「泉秘書……あんたが俺を焚き付けたんだ。止める権利は持ってないよ。そうだな、あんたが出来る事と言ったら、旦那が負けた時の介抱くらいかな?」
「あれはっー」
「花枝………絶対勝つから見てて。」
私の言葉をなだめるように遮ると、千春さんは私に向かってニッコリ笑い桐島に向き直った。
「妻にこれ以上、余計なちょっかいだされたくないんで、ここで勝負を決めましょう。」
「それじゃあ………あんたが勝ったら、俺はもう一切彼女に手は出さない。その代わり俺が勝ったら、自由にさせてもらう。OK?」
「OK。」
(何?何?本当に飲み比べするの?………千春さんお酒強かったっけ?一体どうなっちゃうの?!!)



