それでもあなたと結婚したいです。


(取り合えず写メだけでも………………)


抜き足差し足で静かに携帯を持って来ると、カメラモードに切り替える。

カメラ越しで千春さんの腹筋に迫って、どのアングルが最高か考える。


(全体的にとった方がいいかな………腹筋だけだといかにも変態だし…………でも、寝顔はまた別撮りでアップで撮らなきゃ………。)


顔に向かってズームした時だった。


「花枝………、何してるの?」


あまりの驚きに一瞬固まって言葉が出ない。


「花枝?」


「あっ、あの………あの、………寝顔が…そう!寝顔が可愛いから写メ撮ろうかなって思ってただけで、別にやましいことは何にも無いですからっ!!」


(あぁ~…、やましいことは無いなんて、むしろ白状してる様なものじゃない!!私のバカ、バカ!!)


疑うような眼差しが痛い。


「もしかして、俺の身体………見たいの?」


ドクンッと心臓が脈打って身体中を呼び起こす。

千春さんの表情からはいまいち、何を思っているのか分からない。


「俺が寝てる間、見てたんでしょ?………もしかして触った?」


(何て言ったらいいの?千春さんに幻滅されたくないのに………答えが分からない!!)