「花枝~~!!すっごい綺麗だったよ~~!!なんか、ここんとこ、チャペルでの式に呼ばれる事が多かったから、新鮮だった!神前式もいいね~~!神聖な気持ちになったし、妙に感動しちゃって泣けてくるし~~!!本当におめでとう!!」



一番の親友の真弓が結構泣き腫らした顔で控え室に会いに来てくれた。


「ありがとう~~!てゆうか、泣きすぎ!!」



二人っきりの部屋の中、真弓にティッシュBOXごと渡すと、自分もティッシュで顔のテカりを押さえた。



「本当にお見合いの時はビックリしたよ。泣きながら電話してきて、酔っぱらいオヤジを泉さんの前で殴り倒しちゃったとか言ってさぁ。完全に終わったと思ってたけど、よく結婚できたね。」



真弓は鼻をかみながら、まだにじむ目を拭っている。



「確かにあの時は私も終わったと思ったよ。でも、何だかんだ言っても、やっぱり私は挫折知らずなのよ!私が本気になれば結婚でさえも楽勝だったのね~~!!」



「あんた………きっといつか痛い目見るわよ!………………てゆうか、痛い目にあえー!!」



「私の人生負けなしよっ!!」



大きいダイヤのついた指輪を芸能人の結婚記者会見ばりにちらつかせながら、私は得意気に言いはなった。