次の店は間接照明がとてもいい雰囲気のショットバーだった。
薄暗い店内はまるでアトラクションに向かう様で少しドキドキする。
(へぇ~。こんな店あったんだぁ。結構面白いし、雰囲気あるじゃん。こうゆう所も千春さんと来たら楽しそう。でも、ここはあの社長の行きつけだから止めとこ。新しく、千春さんとお店開拓するのも楽しそうだな。あ~ぁ、千春さん仕事もう少し早く終わんないかなぁ。)
そんな事を考えながら通された個室は、テーブルが白い革張りのソファーで囲まれていて、座るとフカフカでとてもリラックス出来た。
お任せで頼んだお酒も飲んだことが無かったものだらけだったけど、どれも美味しくてスルスル飲めた。
少しボーっとして来た頭で部長達を見ると意外に仕事の話で盛り上がっている様子。
(まぁ、上手く行ってるみたいだし、仕事も確約貰ったし、今日の準備頑張った甲斐があったな………。)
途中で帰れと白川部長に言われたけど飲みの雰囲気を壊したくなかったので最後まで付き合う事にした。
その為、随分お酒が進んでしまったようだ。
「そろそろお開きにしましょうか!」
桐島社長の一声でやっと二次会は終った。
ふらつく足元に気をやってやっと真っ直ぐ歩く。
「花枝ちゃん。送りたいところだけど俺、一旦会社に戻らなくちゃいけなくて悪いんだけど。」
「大丈夫です。子供じゃないんだから、ちゃんと帰れます!」
「ちょっと待ってて、タクシー拾うから。」
「は~い!!」
返事をしながら敬礼。
明らかに酔っ払っている言動だと分かってるけど、酔ってると楽しくて止められない。
私はタクシーが来るまでの間、白川部長に絡みまくっていた。



