「桐島社長。ご冗談はそれくらいにしていただけませんか?彼女は結婚したばかりですので。」
白川部長は私と桐島社長の間に割って入ると、さりげなく私を庇った。
「結婚?………まさか、あなたと?」
「ははっ!残念ながら私ではないんですよ。」
白川部長は口許を押さえながら笑っている。
(部長〰〰〰!何笑ってんですかぁ!!)
「へぇ~、結婚してんだ?でも、俺、別に気にしないし。これから長い付き合いになるだろうから宜しく。」
「長い付き合いって、契約確約成立なんですか?」
「あぁ、そちらの部長さん仕事出来るって有名だし、そこら辺はちゃんと調べてあるから信頼してるし。」
「そんな簡単に………。」
「花枝ちゃん、結構調べられてるようちの会社。適当に言ってるようであの社長出来るよ。」
真剣な声で部長が耳打ちしてくる。
(本気なんだ………。)
「高評価して頂いてありがとうございます。私などまだまだですが、お力になれる様に尽力します!」
「宜しく。」
二人しっかりと握手をして契約確約成立。
上手く行って大喜びしたいところだけど、なんだか手放しで喜べない自分が居る。



