それでもあなたと結婚したいです。


「営業、プロジェクト成功を祝してカンパーイ!!」


色とりどりのお酒が入ったグラスがあちこちでぶつかり合う。

「ねぇ?見た?今日、泉CEOが参加してるんだってよ!!」

「えっ!本当!!」


「私はさっき見ちゃった!上司に囲まれてたけど、奥の個室みたいな所に座ってた!!」


「ヤバイ!めちゃカッコイイ!!!こっちに来ないかな?」

「来るわけないじゃない。こんな、飲み会に参加する事すら、珍しいのに。」


「最近、泉CEO変わったと思わない?…………何てゆうか、前はクールで格好よかったけど、今は表情があるってゆうか。顔に出るようになった。」


「あぁ!分かるかも、笑顔もいいけど、何か悩んで溜め息ついてる時とかめっちゃエロい!」


「セクシーって、言ってよ。………でも、それ分かる。」


「でも、それってやっぱりアレからだよね~。」


「うん。そんなにいいのかねぇ?」


「結婚!!!」


三人が声を揃えて口にした後、大笑する。お酒が入ると悲しい事も何だか笑える。


「何が結婚よ。………」


「金子さ~ん、何か言った?」


「別に、ただ、お見合い結婚だけはしたくないなって思っただけ。好きでもない人と結婚なんてあり得ないわ!」