「泉CEO………、本当に今日の飲み会、出られるんですか?」
「あぁ、今回は営業がかなり頑張ってくれたからな。上手く商談も纏まったし、盛大に労ってやらないと。」
「確かに、彼らのモチベーションも上がる事でしょう……。」
「まぁ、俺が行っても皆が堅苦しくなるだろうから、いいところで退散するよ。その時は頼む。」
「そんなこと言って本当は早く家に帰りたいのがバレバレですよ。」
「うるさい。余計なことはいいから、他に何かあるか?」
「はい。今日、秘書課の方で決まったのですが、この前の事を踏まえまして、第三秘書を選びました。常には随行しませんが、何かあった時の為に泉CEOのスケジュールは把握させておきます。………入ってきて!」
「失礼します。」
「金子秘書………君が第三秘書?」
「はい。宜しくお願い致します。」
「この前は助かったよ。」
「いいえ。当然の事です。………あの後は奥様と一緒に帰られたのですか?」
「ああ。君にはとんだ所を見せてしまったね。」
「とんだ所?」
佐伯秘書は自分の把握外の事に敏感だ。
ピクリと眉が上がる。
「全てあった事を連絡しなさいと、言いませんでしたか?」
「別に大したことは無い。プライベートな事だ。」
「あぁ~、分かりました。奥様に関わる事で何かあったのですね。プライベートな事には口出ししたくありませんが、騒ぎになるような事はいくら奥様相手でもお控えください。」
「分かってるから、グチグチ言うな。」



