「黒木先生、さっきから何ニヤニヤしてるんですか?」


「いや~………花枝さんは私の予想を遥かに上回ってくれるから、本当に面白いよ。」


「先生、お二人は一生懸命なんですから、面白いだなんて失礼ですよ。」


「ああー、すまない、すまない。でも、とても興味深い二人なのは確かだ。」


黒木は万年筆をまた、くるくる回しながら満足そうにメールを打っている。


「彼女は強いですね。本当に羨ましく思います。私も女として見習いたいです。」


「彼女が強い?フフッ……本当に強いかな?…………大きな川は一度決壊すると中々止まらないものだよ。」


「??」


「さて、吉と出るか凶と出るか………。フフッ……今日の結果報告はいつ頃届くかな?」


すっかり、いつもの悪い癖が出ている。


「先生、二人のフォローはちゃんとしてくださいよ!」


「大丈夫、大丈夫!」