「千春さん!お帰りなさい!メールの件どうでしたか?どこか休み取れますか?」
「花枝さん……ただいま。多分今週の日曜は大丈夫だと思います。」
「本当ですか!やったぁ!じゃあ、一緒にいきましょ!」
「あ、はい。じゃあ、ちょっと着替えて来ますね。」
「はい……。」
(あれ?おかしい。なんか仕事であったのかな?)
明らかにいつものテンションと違う千春さんに戸惑うけど、かといって黙ってその状況をスルーするほどのしおらしさも持ち合わせていない。
「千春さん!!」
ドアを勢いよく開けるとまだ着替え中の上半身裸の千春さんが驚いた顔で立っていた。
「花枝さん?」
本当は恥ずかしくて、直ぐにドアを閉めて謝りたかったけど、後に引けなくて一歩踏み出した。
(男の裸なんて何度も見てるんだから、今更緊張なんてしない…………………って言ってんのに、さっきからこのドキドキは何なのよ!今はそうゆう時じゃないんだから!!)
「デート…本当は嫌でしたか?私、無理矢理だったから機嫌悪いんですか?」
「ちょっと、……花枝さん。俺、まだ着替え中で………」
「子供っぽかったですか?今更行きたくないですか……。でも、私……千春さんとデートするの考えてみたら初めてだし……嬉しくて。」
「……ちょっと、ごめんなさいっ!」
自分で言っておいて、泣きそうになって、私は走ってリビングに戻った。



