それでもあなたと結婚したいです。


「何してるんですか?」


「えっ!!」


びっくりして振り返ると泉 千春が立っていた。とっさに、花枝から離れる。


「俺は、……別に。彼女が酔ってたから……」


「ああ………妻を介抱してくれてたんですね?ありがとうございます。」


「いえ。そんな、別に…」


「後は私が連れて帰ります。皆さんにそうお伝えください。佐伯、車を。」


「かしこまりました。」


スッと近づくと手を握って耳元に囁いた。


「花枝さん。帰りますよ。」


ふわりと花枝を横抱きにすると、店の前に回されて来た高級車に向かっていく。


「あっ、そうだ。今日は仕方がありませんが、これから妻の介抱は女性の方に頼みます。……介抱でも他の男に触られたくないので………それじゃあ失礼します。」


女受けしそうな爽やかな笑顔を残して泉 千春は花枝を拐って行った。


「何だよ…笑顔で闘争心剥き出しかよ。俺、……スゲー情ねーじゃん……くそっ!!」