それでもあなたと結婚したいです。


振り向くと両手でハートマークを作っている。


「部長~~!もういいですからっ!!」


藤森に突っ込まれても、部長はふざけたままだ。


「はぁ~~。あんまり飲みすぎないでくださいね?」


呆れながら席を立とうとして、少しよろめく。


「おっととと、うわっ!」


空きっ腹に久しぶりのお酒がかなり効いたみたいで、足元がおぼつかない。


ぐいっと掴まれて振り返ると部長が頭の上から見下ろしていた。


「トイレも一人で行けないのかい?……困った子だねぇ。私がこのまま連れていこうか?」


「きゃー!!泉さんずる~~い!!」


周囲から歓声と悲鳴が聞こえる。


「W不倫はダメですよ~~部長~~!!」


「あれっ?バレちゃった?」


部長の返しでまた、どっと笑いが起こった。