それでもあなたと結婚したいです。


所変わって、黒木結婚相談所。


黒木は1本の電話を受けていた。


「あぁ、今日は来られないんですね?………はい、はい、分かりました。それじゃあまた別日に予約ですね?はい……その様に………はい。」


「先生?今日は、泉 花枝様はキャンセルですか?」


「はい、その様です。残念ですね、話し合いの結果を詳しく聞きたかったのですが…。」


「それにしても、未だに信じられません。泉様の真実を知った後も、結婚生活が続いているなんて。」


「だからいったじゃないか。彼女なら上手く行くって。まだまだ、これから大変だと思うけど取り合えず………」


黒木は引き出しから、高級そうな箱を取り出した。

蓋を開けるとキラキラとコーティングされたチョコが入っていた。

どれもカラフルで綺麗だ。


「食べるのが勿体無いような気がするけど、本日の営業も終了したし、今日は食べたい気分だ。さぁ、君も一緒に食べよう。」


「二人の前途に乾杯!」


「乾杯!!」


コツンっとチョコをぶつけ合い一口で口に入れる。


「おいしい………、外は甘いけど……中は少しビターだね。」