ピピッピピッピピッピピッ……
「泉CEO……メールの着信が。」
「あぁ、分かってる。誰からだ?急ぎじゃないなら、こちらが終わってから返信する。」
「急ぎではなく報告の様です。」
「そうか。なら、後でいい。……誰からだ?」
パソコンでタイピングしながらふと、指先を見ると昨日、彼女から貼って貰った絆創膏が目に留まった。
ウサギの可愛いキャラクターが赤いハートを抱いていて、I love youと書いてある。
先程から、何度も見ては昨日の事を思い出していた。
(花枝さん、今頃何してるだろうか?)
「泉CEO聞いてますか?」
「ん?……あぁ、聞いてる。それで、誰からだった?」
「ですから奥様からで、“今日は会社の飲み会で遅くなる”そうです。」
「!!?」
「……佐伯。それを早く言え。」
俺は内心かなり焦っていたが、なるべくクールに佐伯から携帯を受け取った。
「佐伯、これから彼女のメールは直ぐに知らせてくれ。……くれぐれも中は読まないように。」
「は、はい。承知しました。」



