「…この子かな」

少年は、恐る恐る氷に手を触れてみた
   
すると…

ピキ…ピキピキ…

音をたて割れ始めた

「え?…割れた?触っただけなのに…な、何で?」

氷が割れ始めると部屋の中は強い光に包まれた。

「…私を起こしたのは君か?…」

どこからか声が聞こえてくる

少年は、声の主を探すが周りには人はいない…

「こっちだ少年 君の前だよ」

氷の方を向いて中の少女に問う

「…貴方が呼んだのか?」

そう少年が聞くと、その問いに答えるかのように氷が割れ中から少女が落ちてくる。

僕は、あわてて少女を抱き止める