陸の試合終了後、彩は久しぶりのデートに誘った。二人は久しぶりのデートを楽しんだ。高校生の時とは違う大人のデートだった。お洒落なお店で食事をし、店を出ると、手を繋いで散歩した。そして、「ねぇ、彩さん、今日は俺のデビュー初勝利ですよ。なんかご褒美下さい」と陸は言った。
「良いわよ。何がいい?」と彩が問えば、陸は顔を赤くして、「彩さんがほしいです。俺、ずっと我慢してたんですよ?そろそろ覚悟決めて下さいよ」というと、彩にキスをした。軽いものですぐに離れていった。が、彩は不満だったのか、陸を自分の方に抱き寄せると少し強引に、陸の唇に自分の唇を重ねた。陸は一瞬、驚いたような顔をしたが、彩のことを受け入れるように、キスをすると、自分の舌をねじ込むように彩の中に入れる。彩は受け入れながら自分の舌を絡ませた。お互いに息が出来ないほど絡み、呼吸が苦しくなって、声が漏れた。そんな彩から離れた陸は欲を孕んだ瞳で、「もうそろそろしても良いですか?」と丁寧に聞いた。彩は特に何かを言うわけでは無かったが、小さく頷いた。そして、二人は、場所を変えるべく、歩き出した。二人が向かったのはとあるホテルだった。ホテルにつき、部屋に入った二人は、服を脱ぎ捨て、ベットにあがると、陸は大事に彩を抱いた。二人はやっと1つになった。その後、二人は朝まで一緒に眠った。朝になって、「おはよ。彩さん」と陸は彩を見ながら言った。彩は真っ赤になっていた。「可愛かったですよ。今日は休みですし、ゆっくりしていきましょうか。せっかくですし…」と陸は平然と言った。彩は頷いた。「さあ、どうしましょうか?シャワーでも入りますか?」と陸が聞けば、「そうね」と彩は言って起き上がった。その様子を見ながら陸は「…体大丈夫ですか?どこか痛いとか辛いとか無いですか?初めてでしたよね!?」と心配そうに声をかけた。彩は、「全然平気よ?陸こそ大丈夫?あんなに頑張ってくれて…」と彩は気遣った。普段から特殊な体の鍛え方をしている彩にとって、強がってるとかではなく、ほんとに平気だった。「じゃあ、お先にシャワー浴びて来るわね」と彩は言うと、ベットを降りて、お風呂場に向かった。長めのシャワーを浴びた彩は着替えて髪の毛を拭きながら出てきた。そして、「お先に、ありがとう、スッキリしたわ」と言った。陸はそんな彩に見惚れていた。髪を拭く仕草にドキドキしながらも、お風呂場に向かい、シャワーを浴びた。陸は短くシャワーをあがると、着替えて、髪を拭きながら出てきた。「彩さん、髪の毛乾かしましたか?」と陸が言えば、「まだよ」と彩は答える。「俺が、彩さんの髪の毛乾かしても良いですか?」と陸は聞いた。「うん、おねがい」と彩は言ってイスに座った。陸は彩の後ろに立つと、ドライヤーの電源を入れた。陸は緊張しながら恐る恐る、彩の髪の毛を触った。そして、ゆっくり丁寧に乾かし始めた。