その日、彩は兄と一緒に病院に行き、ドクターと話をした。そしてドクターと一緒に考えた特別メニューをこなし、わずか1週間で部活に戻ってきた。誰もが驚き、歓迎していた。

数日後、理亜は無事推薦でJKに決まり、部活にも頻繁に顔を出していた。

彩もそれに負けじと努力を続けて、『自分は女だから』と、皆の何十倍も頑張った。

努力は報われるー

チャンピョンになった次の大会、彩は大奮闘の末、防衛に成功し、

連覇と二階級制覇を成し遂げた。

正に向かうところ敵なしだった。

そうしてあっという間に時間はすぎ、

理亜の卒業を迎えた。

泣きながら見送る彩。理亜は優しく彩を抱き締めた。

学年もそれぞれ上がり、

後輩たちが入部してくる。

人数も増えて大所帯になったボクシング部。

彩は刺激され今まで以上に頑張り、強くなっていく。

陸も大会で結果を残せるようになってきた。お互いに支えあい、励まし合い、高めあっていった。

そんなあるとき、陸は彩に、

「恋人になってほしい!」と告白した。

彩は少し悩んだが、OKした。

それかというもの、彩は部活に勉強に恋愛と忙しくこなしていった。