彩はそこからまた新たな伝説を作り始めた。

日を追うごとに体は動くようになり、頭も回り始めた。

相手の動きにもほとんど反応出来るようになった。

そして、プロとして、初デビューが決まった。

彩はその事を陸に伝えた。陸はとても嬉しそうに、「おめでとうございます」と言った。

そして迎える冬ー

彩と陸はクリスマスデートをした。

周りのムードに飲み込まれるような甘いデートをした陸と彩。

「今年のクリスマスも一緒に過ごせたね。けど…はやいね。陸にとって学生生活最後のクリスマス、年が明けたらすぐ引退だし…思い残すことは無い?」と彩が聞けば、

「そうですね。早かったです。けど…毎日、楽しくて、彩さんがそばにいてくれたので頑張れました。後輩も育ってくれたし、何より、栄介がいてくれるから、今後のことは心配してないです。けど…少し残念なのは…彩さんと同じところに所属出来ないことです」と陸は言った。


「うん、そっか。でも、私、頑張るね!年明けたらすぐにデビュー戦だし…」と彩が笑うと、

「はい、ずっと応援してますから」と陸は笑った。

そして二人はキスをした。

角度を変えながら何度も何度も。二人の熱はあがり、息があがるほど何度も唇を重ねた。

「陸、もうダメ…私、息できない」と彩が言うが、

陸は「なら俺に体預けていいよ?」とイタズラっぽく笑い、キスを続けた。

そして陸は、エロい手つきで彩を触り始める。

手は上から下へゆっくり滑って行く。

彩は、「ダメだって~」と言いながら、陸の手を払おうとするが上手く力が入らず払えない。

そんな彩をいとおしそうに見つめて、「彩さん可愛い」と言いながら陸は彩の髪を撫でた。

「もぉ、陸のバカ!!こんなところで恥ずかしいからやめて」と彩が言うと、

「何を今更なこと言ってるんですか?いつもところ構わず抱き合ったりキスしたりしてるでしょう?場所の問題なら場所変えてもいいんですよ?」とイタズラっぽく笑う陸に、

「違う!!」と彩は言った。

「まだ高校生でしょ!!陸は…だからダメ!!ここまでね!」と彩は言って、陸を引き離した。

「そうゆうことですか。仕方ありませんね!じゃあ卒業するまでおあづけですね!我慢します。卒業したらいいんですよね?」と陸は念を押すように言った。

「ダメよ…けど、まぁ考える」と彩は言った。そして二人はそれぞれの家に帰った。