「いつもありがとね、鈴!!さすが、お母さんの子供!!」


「ぐふ!」


力加減せずに抱きついてくるお母さん。これもいつもの日常だ。


大丈夫、今日はいつも通り。また、猫になるなんて、そんな非日常はきっともう起こらない。



「学校行ってきます」

「行ってらっしゃーい!!」


お母さんに見送られ、私は外へ出る。空を見上げれば、雲行きが怪しい。


「折り畳み……あるか」


バックに折り畳み傘が入ってる事を確認し、私は足早に学校へと向かった。