ーキーンコーンカーンコーン


「時間みたいだ、残念」


困ったように笑いながら、ベッドから立ち上がる。そして、私の頭を撫でる。



「明日は、にぼしを献上するから、またここで会おうよ」

『うぅ…にぼし……』



にぼしなら、まだ食べられなくもない。猫缶とかじゃなくて良かった。


って、私もう明日も会いに行く気になってる??



「ね、約束」

『う、うん…』


伝わっているかは分からないけど、気づいたら私は頷いていた。



これが、猫になった私と、未知の出会い、敦賀湊太との出会いだった。