家へ帰るまでの間…

いや、家に帰ってからも、

教室での会話を思い出すとニヤニヤがとまらない。

弟に熱でもあるのかと心配されたけど
それどころじゃない。

土曜のことで頭がいっぱいだ。

とりあえず、ちーちゃんに今日のことを電話で報告する。

『ねぇちーちゃん、あたしさ、小田切くんと出掛けることになった』

『ふーんそーなんだ!よかったね…って、え!!小田切くん?!小田切くんって同じクラスの?』

『小田切って学年に1人しかいないでしょ?笑』

私は笑いながら言う。

『いや、だって、小田切くん、彼女いるじゃん…』