【戦後70年】あなたがいた夏



「落ち着いたか?」


どの位そうしていただろうか。


彼の胸から顔を離すとそこは涙で湿っていた。



「ご、ごめんなさい!!」


「いいよ、気にするな」


彼はそっと微笑み返してくれる。


「とっても助かりました。本当にありがとうございました」


私は涙でぐちゃぐちゃになった顔を拭い、微笑みながら感謝を述べる。


「君、これからどうするんだ?」


「わか、りません。」


本当にどうしよう。家もない家族も親戚もいない。これからどうしていけばいいんだろう。


そんな事を考えていた時_______