「ありがとうございます…」 私は御礼を言うだけで精一杯だった。 「気にするな。」 そう言う彼にやっとの思いで目を向けた 20代前半ぐらいだろうか、若くて坊主の優しそうな青年が微笑みかけてくれていた。 「顔が赤いぞ、熱でもあるのか?」 彼は私の額にゴツゴツした手を当ててくる 「熱いな、熱があるぞ。」 そして、ゴソゴソと腰に掛けてあった金属製の水筒を私に突き出し 「飲みなさい。水だよ。少しは気分が良くなるはずだ」