「普通じゃない?」


鮭おにぎりのアルミホイルを開けながら言えば


「いやいや!私のママなんてご飯作れないからね!

だから私のお弁当、シェフが作ってくれてるし。」


豪華なお弁当にフォークを入れながら、膨れっ面で言う。


確かに下手くそでもママのご飯食べたいよね…。

炭になるないくらいのご飯なら。

たとえしょっぱくても、甘くても、ママが作った物って特別だもんね…。


「じゃあ、変わりに私が作ってあげる。
2人作るのも、3人作るのもあんま変わらないから!」


「本当に?!やった!楽しみにしてるね!」


そう約束して、生物のテスト勉強をした。