お風呂に入って、鏡で全身を見る。

大丈夫…だよね?


水色のタオル地のパーカーに、同じズボン。

歯磨きしたし。後は?

大丈夫…だよね?

そう何度も思って、部屋に向かった。


"コンコン"

ノックをして入ると


「翔?」


ベッドに横になってる翔が見えた

声をかけても返事はなくて顔を見たら


「……寝てる。」


スヤスヤ眠る顔はなんだか幼くて、可愛いと思ってしまう。

ソッと髪を撫でる。
フワフワで、猫っ毛の髪。



暫く撫でていても起きる気配がない。

疲れちゃったかな?



それとも、私に気を使って狸寝入りしてくれてる?


どっちでも、起こすのは可哀想だから、私も寝よう。


「今日は隣で寝させてね?」

そう言って、隣で眠った。