"ガラッ"


「きー。」


ドアが開いて美夜かと思ったら


「颯汰?どうしたの?」


颯汰だった。

颯汰も同じクラスだから美夜に何かあったのかな?


「美夜は?」


「先に行った。荷物多いからって。」


そうなんだ。
じゃあ颯汰は?


「俺が迎えにきた。行くぞ。」

手を引っ張られて立ち上がる。


「え?ちょっと待って!靴!」


なんで怒ってるんだろう…。



私何かしたかな?


「あ、悪い。」


「こらこら〜。女の子には優しくしなきゃ!」


天嶺さんにそう言われて罰が悪そうな顔をした颯汰。


「大丈夫ですよ。いつもなんで!じゃあ、ありがとうございました!」


「はーい。お大事に〜。」