「っていうか、授業始まっちゃうよ?学年1位さん!」


学年1位さんは余計だと思う。

って!!


「早く行かなきゃ!!」


ベッドから降りようとしたら"ガシッ"と肩を掴まれて、引き戻された。

……え?


「駄目。輝星夜は寝てて。顔色悪いってさっき言ったばっかりでしょ!」


だって。
凄い心配そうな顔。

てか、いつ気づいたんだろう?


「大丈夫ですよ?駄目なら颯汰が連れてきてくれますし。」


良かれと思って言ったら


「あっそ。じゃあ行きなよ。」

不機嫌になる翔さん。

なんで?私何か悪い事言った?

でも小さい声で呟かれた言葉に、安心した私。


「俺より端爪選ぶんでしょ。」