秘密の関係〜先生と私〜

ちょっと声を低くしながら離れた翔さんを見る。


翔さんは悲しそうな顔をしてる。


「せ……翔さんが言ったんじゃないですか。別れたかったら言ってって。離婚届け貰ってくるからって。」


ハハッてカラ笑いが漏れる。


「つまりそれって、私が好きで結婚した訳じゃないんですよね?そんなの、私は嫌だったんです。
だから、嫌われようと冷たくしたんじゃないですか。

なのに、冷たくしないでとかっ。」


泣きたくなんてないのに、目に涙が浮かんできて、翔さんの顔がボヤける。

あぁっもう!最悪だよぉっ。


何も反応が無くて怖い…。
翔さんの腕から逃げ出そうとしたら


「えっ…と、つまり輝星夜は俺が好きって事?」