輝星夜side


ズンズン廊下を歩く翔さん。



なっ、なんか怒ってらっしゃる…


「あの…。」


「何?」


ひぇ〜!!声っ低すぎるよ…


「何か怒ってますか?」


「何も。」


……嘘だぁ。
もう…もう…怖いよぉ。


"ガラッ"

保健室は無人。


なっなんでこんな時に誰も居ないの?!


2人っきりとか無理だよぉ…。


「ベッド、横になる?」


……いつもの家での口調だ。


「大丈夫です。降ろしてください。」


って言ったのに、降ろしてくれる気配が全くない。


「先生?」


名前を呼んだら、歩いてベッドの所まで連れてこられた。



私を抱いたまま、器用にカーテンを閉めて


"ドサッ ギュッ"

ベッドに降ろされて抱きしめられた。