「いや、そんな事はどうでも良いよ!

うわ〜!俺パパか!うわ〜。」


なんか、翔が翔じゃない様に見える。

そんなに嬉しい?
ってくらい、喜んでる。


「あのっ翔?」


「あ!親父にも言わなきゃ!服!お腹周り苦しくないか?!」



さわさわとお腹を触ってくる翔の手を取って、目を合わせながら


「私、産んで良いの……?」

そう聞いた。
産むなって言われても産むけど、やっぱり産むなって言われるのは悲しいから…。


少し怖くなりつつ、俯いたら


「何言ってんの?当たり前だろ?だって、愛してる人との間に出来た子供だよ?

嬉しくない訳ないし、産むなって言う意味もないよ。」