「輝星夜!」


「輝星夜…。」


「本城。」


上から、颯汰、翔、神田くんの順番で名前を呼ばれた。

美夜から離れて


「翔っ!!」


翔の胸に飛び込む。
怖くて、怖くて…。
とにかく、翔に力いっぱい抱きついた。


「大丈夫。大丈夫。」


ポンポンと、一定のリズムで背中を叩かれて、だんだん落ち着いてきた。

そして、我に返る。



颯汰は私と先生の関係を知らないんだった!



パッと翔から離れて颯汰を見る。



その顔はどこか悲しげで…。