「ベルト完了です。いつでも離陸をしてください。」


『了解。ただいまから離陸します。ベルトを外してお席を立つ事がないよう、お願いいたします。』


離陸が始まると変な感覚だ。
フワッと機体が空に浮く。

「…………綺麗。」


空が綺麗で思わず呟いた。
ポーンと、ベルトのランプが着いた。


「あ、輝星夜、もう外して良いよ。」


「え?でも…。」


「大丈夫。だから、ここおいで。」


翔が指指すのは、自分の膝。



私に翔の膝に座れと…。


「早く。」


甘えた笑顔で言われたら仕方ない

ベルトを外して、膝に座った。