秘密の関係〜先生と私〜

ゆっくり翔から離れながらそう呟くと


「……………………。」


無言で横抱きに抱き上げられた。


「………えっ?!」


神田くんはボーゼンとして私達を見ている。




エレベーターまで来ると近くに居た人に


「30階。」


それだけ告げて乗り込んだ。



乗り込んでも下ろしてくれる気配はない。




もしここで何かを言って再び喧嘩になるなら、今は何も言わない方が良い。



だって逃げ場がないもん。



30階に着くと、広々とした廊下に1つだけドアがあった。




カードかざしたらガチャって音がして鍵が開いた。