「ただいまー。」
「おっ。
有捺おかえり。」
私の両親は
多国籍企業の本社ではたらいてるから、
外国にいて、
私が8歳のころから
2年に1回しか帰ってこない。
…ベタな話みたいに、
親孝行がまずいの…!
とかでもないし、
同級生と同居…!?
…なんてこともない。
普通に、
二歳年上の、
この学区で一番偏差値が高い
高校1年のお兄ちゃんと
二人暮らし。
でも、これが…
「有捺…」
「ん…」
でも、これが…
私の彼。
全く想像できなかったでしょ…?
帰ってきたら、
荷物をおいた途端、
お帰りのキス…いつもだ。
「…俊。
今日のご飯何にする?」
年上の兄弟を呼び捨て?
って、
初めは萌花と莉仔に言われた。
莉仔は萌花と私の親友だけど、
私立の中学を受験して、
そこに通ってる。
だから、学校にはいない。
「…有捺が俺の夜ご飯。」
ドキッ
…可笑しいのかな?
実の兄弟に
ドキドキするなんて。
「…もー。
真面目に考えて?」
「…おれ、
結構生真面目(きまじめ)だけど?」
…どうせ、
それが言いたいのと、
ご飯が思いつかないんでしょ。
「…てか、俊。
今日、早かったね?」
「ん…今日学校無かったし。」
「…でも、朝、制服…」
…もしかして、学校の女の子?
さっきキスしたのに?


