彼の薄く整った唇が開いた。 「…あんた、もしかしてここの部屋のやつ?」 「あ、はい。夢野朝妃っていいます。」 軽く自己紹介をして部屋に入った。 すると、ぐいっと腕を引っ張られベッドに座らせられた。 「……やっぱり…。」 「…なにがやっぱり…?」 そう言うとその男子はあたしの方を見た。 「お前、女だろ。」