私立桃園男子高等学校!



彼の薄く整った唇が開いた。


「…あんた、もしかしてここの部屋のやつ?」


「あ、はい。夢野朝妃っていいます。」


軽く自己紹介をして部屋に入った。


すると、ぐいっと腕を引っ張られベッドに座らせられた。


「……やっぱり…。」


「…なにがやっぱり…?」


そう言うとその男子はあたしの方を見た。


「お前、女だろ。」