「朝妃〜、ほら!ここだよ。お父さんの友達が理事長をしているって高校。」


あたし、夢野朝妃、15歳。


特に行きたい高校もなく夢もない。

だから、親に受験しないと言ったら親は必死に受験をしなくてもいい高校を見つけた。

そこがここ

私立桃園男子高等学校。



「…お父さん、何かの冗談でしょ?ここ男子校だけど…」


「冗談じゃないよ、なぁ麻衣子ちゃん♡」


麻衣子ちゃん、とはあたしのお母さん。