(確か夏祭りも橘に誘われてたんだっけ) (まぁ普通の男ならみんなウミちゃんだよな) (普通なら…) 将太は自分の中で自身と会話していた。 (俺は普通じゃないのかな) ふふんと鼻で笑った。そのとき、 『フワッ』 「えっ?!」 自分の机の前を目には見えない何かが横切ったのを感じた。何かは見えなかったが、将太はボソッと呟いた。 「……………橘?」